アバンセの多様な人材が、日本の未来を担う。

アバンセの多様な人材が、日本の未来を担う。

アバンセコーポレーションでは、40年以上にわたり、日系ブラジル人をはじめとする外国人人材に特化した人材サービスを手掛けてまいりました。製造業を中心に、「人材が欲しい企業」と「日本で働きたい人」、双方の橋渡しを行うだけでなく、教育や就業した地域での家族を含めた定着に力を注ぎ、外国人人材が日本でイキイキと活躍できる仕組みづくりを行ってまいりました。
就労を希望する外国人人材だけでなく、ご家族を含め全員と面談を行い、日本でどのような仕事に就き、どのような生活、人生を叶えていきたいのかを確認します。そして、その実現に向けて何が必要なのかを一緒に考え、最大限の支援を行っていくと言う「人を大事にし、その方の人生に寄り添う」支援は、他社には決してマネできない私たちの強みだと自負しています。その証拠に、当社から人材を受け入れている企業では、言葉や文化の違いから生じる課題を乗り越え、彼らの能力を最大限に活用しながら、労働生産性の向上につなげています。

長年にわたり、アバンセが日系ブラジル人を送り出している島根県出雲市のように、外国人人材を労働力としてだけではなく、地域に潤いを与える人材だとポジティブに捉え、共生を推進して地域社会の復興に取り組んでいる自治体もあります。これからの地域社会における外国人人材は、「地域の未来を担う存在」であり、その中でいま私たちが着目している分野の一つに農業がありますが、農業の大きな課題となっている担い手不足解決のカギは、東南アジア諸国の人材にあると考えています。

今後、アバンセの事業の大きなテーマとして、「日本のものづくりをいかに支えていくか」ということがあります。最近よく聞くのが「若い人が製造業で働きたがらない。入社しても上を目指そうとしない」という話です。現場管理職や後継者の不在は、日本のものづくりの将来を揺るがす大きな課題であり、複数のお客様からは「アバンセさんで管理職を育てる仕組みをつくってほしい」と相談を受けています。
アバンセではこのようなお客様のご要望を踏まえ、ものづくりの現場で不可欠な「管理職」となり得る外国人人材の育成を進めています。現在、管理職候補人材を計画的に現場へ配置し、 QCDSM(品質、コスト、配送、安全性、道徳的な)を自社で完結できるよう経験を積ませている最中です。また、日系人材の育成ノウハウを活かし、アジア圏の特定技能外国人材の育成もスタートしています。時間はかかりますが、彼らはまだ20代前半。これから経験を積み、ちょうど十数年後には管理職を任せられる自立した人材に成長できるよう準備をしています。

こうした未来を担う人材の育成に向けて、2021年8月に開設したのが、「アバンセタレントアカデミー」です。外国人人材の個々のスキル・能力を伸ばし、さまざまな個性の“タレント”を育てていくことが目的です。すでに、出雲市の請負現場で働く外国人人材100名を対象にカリキュラムを開始しており、そこから管理職および管理職を育成できる人材を輩出する計画です。ゆくゆくは当社の事業を引っ張る存在として活躍してほしいのですが、中にはアバンセを飛び出してステップアップを目指す人も出てくるでしょうが、それは望むところです。企業として利益を確保することは大事ですが、利益だけに捉われるのではなく、どうすれば外国人人材が幸せに暮らしていけるかが大切だと私は考えます。外国人人材がワクワクしながら希望を持って働くことができれば、その満足度の高さが良いパフォーマンスを生み、最終的に会社の利益へと還元されるはずです。そして、このような当社の考えに共感する志の高い人材が集まってこそ、より良い未来へつながっていくと考えております。

株式会社 アバンセコーポレーション 島田 英治 株式会社 アバンセコーポレーション 島田 英治