社長のつぶやき

2016/11/01

『今月の一言』(2016/11/01)

 イソップ物語にこんな話があります。
胃袋と足がお互いの能力のことで競い合っていました。
「君には食べ物を消化することしか取り柄がないとはお粗末だね。悔しかったら僕みたいに走ってごらんよ。もし走れなかったら、よちよちと歩くだけでもいいよ。」
このように自慢げに言う足に対し、胃袋は次のように反論しました。
「なるほど。君の言うことも一理ある。しかし君ねえ、食べ物を消化することしか出来ないと言うけど、僕が栄養を補給しなかったら、君はどうなるんだい。たぶん衰弱してしまい、走ることも歩くことも出来なくなると思うのだけどなあ。」(『胃袋と足』より)

 世の中は、見えないところでみんなお互いが支えあって生きています。仕事に限らず何か大きな成果・実績をあげたとき、自分のがんばりとともに「誰かが見えないところで力を貸し、応援してくれたからこそ上手くいった。ありがたいことだ。」と関わってくれた周囲の人に感謝の思いを送ることで、より支援の輪が広がり、さらなる成功につながるのです。

 私たちのビジネスに深く関係する日系人にも同じことが言えそうです。
1990年代から2010年に至る「失われた20年」と言われるデフレ経済を下支えしてくれたのは、南米やアジアの日系人と言われる人たちでした。1991年以降、ひたすら上がり続ける労働分配率を適正水準に戻し、日本がグローバル経済の大激流にもまれながらも生き残り、勝ち残った大きな要素が日系人のみなさんであることは、万人の認めるところです。


 しかし、その反面、日本がグローバル競争に向かってなりふり構わず企業組織を階層化し、(正社員、非正規社員、派遣社員、パート・アルバイト等)不安定労働者層をつくり、格差を広げ、社会全体にダメージを広げたことも事実です。


 先ほどのイソップ物語『胃袋と足』のように、手足(日本人)は、胃袋(日系人)に感謝し、弱った(弱らせた)胃袋をもう一度元の元気に戻す責務がありそうです。その一つとして、当社は職業能力開発支援とキャリアアップ支援を企画中です。


 図表3のように、日本は考えられないくらい人手不足、そして今後は、66歳~69歳のベビーブーマーの現役リタイアにより、急激に人手不足が顕在化、さまざまな産業にダメージが出現、社会システムそのものにゆがみが出てきます。
私たちは、人材ビジネスを通じて社会の歪みを是正し、次世代をより幸せにする重大な役割を目指しています。
長くなりそうですので、来月、当社の日系人社会再生戦略について書きたいと思います。

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