社長のつぶやき

2016/09/06

『今月の一言』(2016/09/06)

 リオオリンピックが閉幕しましたが、開幕中はみなさんも寝不足の毎日を過ごしていたのではないでしょうか。
困ったもので、夜中の1時過ぎ(ブラジル時間では午後)から準決勝、決勝になる競技が多く、この10日間程準夜勤状態、昼間は眠くて仕事がはかどりませんでした。
男子400メートルリレーで日本男子チームが37秒60のアジア新記録で銀メダルを獲得しましたね。山県亮太選手、飯塚翔太選手、桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手の4人は日本歴代最速チームと言われてはいましたが、個人では100m決勝に一人も残ることが出来ず、9秒台で走る選手も一人もいません。
日本国内ではメダルの可能性が噂されていましたが、海外メディアは誰も予想だにしなかった万馬券の銀メダルでした。
バトンリレーをグラフィック化、0.01秒まで短縮する動作を繰り返し練習、4人合わせた記録41秒余りを37秒台にまで縮めたまさに日本型イノベーションの勝利でした。

 会社に置き換えてみましょう。会社の問題は大きく「複雑性」と「不確実性」二つに分けられます。
問題点もやるべきことも分かっているが、様々な要素が絡み合い問題が複雑化、利害関係者の合意が成立しないので、実行に踏み出せない。
しかし、納期、ゴール、目標や期限がはっきり見えてくると合意形成が成立、思いもかけない総合力を発揮することが多くあります。
幾多の困難を乗り越えた日本経済の底力はそこにありました。400mリレーは実に日本人的メダルの獲得でした。

 国別メダルランキングを見ると、1位のアメリカは金46個、銅38個、2位のイギリスは金27個、銅17個と金が銅より多く、3位の中国は金26個、銅26個と同数、対して日本は金12個、銅21個と銅が金メダルの2倍近い数、これも日本的で、先ほどの複雑性を処理した先の学ぶ相手のいない知識で解決不能な世界、何が起きるか分からない、今日とは違う明日を予想し、仮説を立て、一つひとつ検証していく、日本人はあまり得意ではない知識を超えた思いつきや発想が、トップの金メダル獲得に必要だと感じたのは私だけでしょうか。

 十種競技の右代啓祐選手が最後の1,500mを走り終え、立ち上がるのもままならないほど疲労困憊している姿を見て、競技選択ポジションの大切さを改めて考えさせられましたね。
30歳の右代選手は身長196cm、体重100kg近く、素晴らしい身体能力を持った青年です。筋肉芸能人の武井壮さんが「マジすごい」と言うのだから、本物の筋肉マンです。一方、野球のダルビッシュ有投手も年齢は同じく30歳、身長196cm、体重約100kgとほぼ同じで、右代選手に勝るとも劣らない身体能力を誇る青年です。
下世話な話ですが、報酬を比較してみました。ダルビッシュ有投手は、テキサス・レンジャーズと6年間の契約で総額6,000万ドル(1ドル100円で計算すると60億円)、年間10億円です。すごいですね。対する右代選手はスズキ浜松アスリートクラブ所属で、所得は推定450万円前後と思われます。
日本人初の8,000点超えで世界大会標準記録をクリア、アジア大会で金メダルを取った超人アスリート(身体能力はダルビッシュ投手よりおそらく上だと思う)が野球と陸上、選んだスポーツが違うだけで、考えられない程の所得格差が発生するのです。

 ビジネスでは、十種競技と野球以上のポジション設定の変化があります。
リーマンショック時は、金融危機とともに雇用が崩壊しましたね。東日本大震災もありました。
反作用的に復興需要が発生、その後政権が変わりアベノミクス、そして自分は1円も返さなくて孫子の代につけを回す40年国債が当然のごとく発行されるようになり(孫の貯金に手を突っ込む嫌な気持になります)、今またヘリコプターマネー政策までささやかれる始末です。
しかし、我々はどんなに理不尽で愚かな政策であっても、会社を守り、働く人たちと一緒に生き残り勝ち残る対策を考え、危機を乗り越える不確実性社会対応能力を磨き、お客様とともに生きていきます。
日々進化する自分を、進化する会社を楽しみたいですね。

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