社長のつぶやき

2014/11/04

『今月の一言』(2014/11/04)

 10月25日、当社が加入している人材アットマークステーション協同組合主催のゴルフコンペがあり、久しぶりにゴルフをしましたが、1年半もクラブを握っていないのに身体は動きました。
後半は少しバテましたが、コースを一緒に回ったメンバーのみなさんに迷惑をかけることもなく1日を過ごすことができ、ほっとしています。仕事もスポーツもある程度までやっておくと、頭や身体はそれを記憶して、貯金箱から引き出すように必要な時に経験が引き出せるものですね。

 現在、私は大問題を抱えています。
住居等の保証人を何百、何千としていますが、その一人が自殺し、親族が「全て関わりたくない、アパートの退去処理も自分たちは関係ない」と言っています。
退去処理は相続権者のみが可能であり、相続放棄ではなく遺棄されると私物の片付けなどの処理もままなりません。
亡くなって3週間も経っての発見で遺体の損傷も激しく、遺品整理代金や部屋の消毒代金、事故物件として大家さんへの損害補償の処理費と、合計でいくらになるか想像もつきません。
利益を得ている家主さん、不動産賃貸業者さん、保証会社(何を保証しているのかよく分からない)は全て利益を得ているのに何の負担もなく、ホームレスの自立支援でボランティア(1円もいただいていない)をしている私が全て責任を負うことになる。

 私が保証人にならなければ、彼は無料低額宿泊所(貧困ビジネス)に行かざるを得ない。
外国人に対しても日本人の連帯保証人を要求されることが多く、やむを得ず相当数の連帯保証人を引き受けています。
就職、入院、手術、全て身元引受人という保証人を、それも日本人を要求されることで、彼ら弱者はより一層周辺化され、日本社会から見えなくなります。

 さて、10月22日から24日の間、海外各地および在日の日系人代表が集まり、「第55回海外日系人大会」が東京で開催されました。私は日本人ですが、ブラジル代表の一員です。
3つの分科会のテーマは、①日本文化の継承と発展、②日系社会とビジネス連携、③新たな人材を担う日系ユースでした。
以下は、大会決議の要約文です。

決 議


第1. 日本文化の継承に努めている私たちは、なかでも海外で受け入れられ進化を続ける和食文化を誇りに、
   創造性を磨いていきます

   食べ慣れた日本食(和食)は忘れられない故郷の味です。海外移住者の生活の中で食事は最大の関心
   事の一つです。
   移住の先陣は日本の食材を手に入れるのに苦労し、工夫を重ねて日本食を再現してきました。
   現在「日本料理」は違和感なく受け入れられ世界各地で高く評価されています。
   昨年、日本食文化がユネスコの無形文化遺産に登録されたことは、海外に住む私たちにとっても誇り
   となりました。
   私たちは「和食」の分化を尊重し活かしながら、それぞれの国での日本食の発展に反映された創造力
   をこれからも発揮していきます。


第2. 私たち日系人は、日本から海外に進出する日本企業のパートナーとして協力します

   単一民族色の濃い日本では、これまで異なる宗教や違った思想を持つ人々とともに協力して物事を
   作り上げることを苦手にするところがあるように見受けられます。
   一方、私たち日系人は、これまで移住した国の文化と日系文化を併せ持った優秀な人材を数多く輩出
   しています。
   日本では、大手企業の海外進出は盛んですが、中小企業の進出は必ずしも活発ではありません。
   私たち日系人と日系社会は中小企業の進出にあたって良きパートナーとなりうるはずです。
   進出先として中南米を中心とする日系社会にもぜひ目を向けていただきたいと思います。
   中小企業を対象とした中南米進出セミナーや、中小企業に対する日系研究員の受入などに協力すると
   ともに、進出日本企業への協力を惜しみません。


第3. 日系ユースは、様々な文化の織りなす社会に育ちつつ身につけてきた日本文化の普及を図るとともに、
   国際ビジネスの発展に貢献します

   日系ユースは、日本と母国の両国の文化に精通するという多文化的な能力を持ち合わせているため、
   両国間の距離を縮めるうえで重要な役割を担うことができます。
   日本企業が海外に進出する際には、日本の文化や習慣を伝達し、ビジネスを成功に導く上で、日本と
   それぞれの母国間の架け橋となりえます。
   日系ユースの貢献の場としては、自国で日本文化の普及に努めること、進出した日本企業で働くこと、
   さらには国際的なビジネス交流の促進と幅広い分野での活動が考えられ、チャンスが幅広く与えられる
   ことを強く求めます。


 この分科会で、私は少し水を差すような発言をしました。
「日系人社会は、リーマンショック前と後では全く違った人と話しているような気がします。階層化も進み、現在は5%の気力に満ち溢れた挑戦心のある人たち、25%の日本の若者とよく似たほどほどの人生を楽しみたい人たち、70%の非正規・間接雇用・単純労働市場でうごめく人たちとそこから落ちこぼれたニート、生活保護者。上位5%と25%は関係性がある。しかし、70%の人たちはどこともつながっていません。彼らは発言していないため、日本人からも日系人からも見えない。貧しい人たち、単純労働の人たち、生活保護の人たちほど日本語力は弱い。彼らは訴える手段を持たず、日本との関係性も希薄、この人たちは今日のような会議に出席することもなく、みなさんの間で話題になることもない。会場に来ているみなさんは、上位5%の人たち、みなさんの後ろに日系社会の70%にも及ぶ下層にうごめく人たちが存在することを少し心にとめていただければ幸いです。」

しかし、反応はありませんでした。

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