社長のつぶやき

2012/10/03

『今月の一言』(2012/10/03)

 先日、ある街で市民活動支援センター運営受託者公募があり、プレゼン発表をしました。
私の会社のリーマンショック前の年商は130億円、現在は70億円、この4年間で約半分の規模になったのはなぜか。
一方、介護福祉事業の年商は今期20億円、来期27億円を予定しており、海外事業は子会社が4社、うち1社は初年度から黒字が出ており、毎年1社ずつ海外子会社は増えていくものと思われます。
国内製造業マーケットが縮み、海外マーケットが広がり、高齢化社会を象徴する介護福祉事業が急成長、社会が大きく流れを変えようとしています。

 当社の社会貢献事業は、これまでは外国人労働者の定住支援に軸足を置いていたのが、ホームレス対策、アルコール依存症の断酒会、生活保護者の自立支援組織「救生の会」、DVシェルター、炊き出し等多岐に渡り、この事業が最も急成長、中でも若い働ける世代に相談者が増えています。

 孤立化した若い世代に新たな連帯、支え合い社会を創り出さないと、全て行政が対応することになっていきます。
市民活動支援センターは市民の自立を求め、今後10年間で支え合い社会に大きく変わると予想されますが、ベビーブーム世代の力を借り、指定管理、市場化テスト等で新たな公共の創出をミッションとして関わっていきたいと話しました。
有識者の方々からの質問もあり、予定時間も少し超過、彼らの真摯な思いも伝わってきました。
後日、選にもれたと連絡をいただきましたが、私の参加する団体の年齢層が高いこともあり、納得できるお話でした。

 それと同じ日、認知症グループホームのプレゼンテーションを行いましたが、時間がないので理念や趣旨説明はいらないと言われ、建物の避難階段から逃げるには少し狭いのではとか訳の分からない質問があり、10人ほどいた審査員から3人質問を受けました。
残りの質問者は理念や運営方針も聞かず、10分足らずの時間で私たちをどうして評価するのでしょうか。誰が考えても出来レースに乗せられたむなしさを感じて帰ってまいりました。

 私たち経済人は、日々新しく生まれる企業より、倒産する企業の方がはるかに多いことを知っています。
経営判断を誤ることは自らの人生が終わることだと腹をくくり毎日を過ごしていますが、ベビーブーム世代は、時代と自らの経験のずれを少しずつ感じています。
「団塊の世代」は自らの経験を基準に経営してきましたが、未経験の社会に戸惑い、挫折し、あまりに無力、過去の経験が生かせず、スピード感もない、そんな人たちが今なお社会の中核を占めています。

 今年から団塊の世代が雇用対象年齢から外れていきます。
人件費が高く生産性の低い年寄りがいなくなり、企業も次なる人材と一緒に新たな社会に向けた舵取りが始まります。

 先進諸国と比べ日本が圧倒的に劣るのは、ホワイトカラーの生産性と中高年正規社員のコストパフォーマンス。
しかし、彼らには既得権があります。
過去10年間、デフレで物価は下がり、派遣労働者の賃金は下がり続けましたが、正規労働者の賃金は下がりませんでした。
自民党総裁選挙においても、1回目の選挙で石破氏が勝利、国会議員のみで行う決選投票で安倍晋三元首相が選ばれたのを見ても、簡単に揺らぐものではありません。
しかし、今後の5年~10年で重しが取れることで、大きく社会は変わります。何となく明るい未来が見えてきたようです。

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