社長のつぶやき

2011/07/06

『今月の一言』(2011/07/06)

 私が代表を務めるNPO法人「のわみサポートセンター」は、カフェレストランとシェルターを開設しました。
ホームレス支援活動を進める中で、自助組織として「救生の会」を立ち上げ、元野宿者、ホームレスの方々の社会復帰にもう一歩踏み込んだ手助けが出来ないかと考えていた時、社会福祉法人丸紅基金より助成をいただけることになりました。

 4月27日から約2か月をかけ、救生の会を中心にした延べ500人のボランティアの方々の力で、立派なカフェレスト、便利屋、リサイクル屋、そして8人収容の一時保護所が出来ました。
外には無料で誰でもいつでも利用可能なシャワーと洗濯機があり、リサイクルショップで着替え、カフェレスト「のわミー」で無料の食事提供も可能です。
食材はフードバンク、近所のスーパー、そして民生委員の方を始めとした様々な篤志家から提供を受け、調理はDV等で入所された女子寮のメンバーにお願いすることで、300円でコーヒー付きランチが可能となりました。
しかし、代金を払えない人ばかりで、売り上げは私の経営する老人ホームの食事料のみという日もあり、とても経営という代物ではありませんが、反響は大きくマスコミにも取り上げられました。

 5年程前のホームレス対策は福祉政策でした。
命を守る支援と、幸せ感を持って老いを迎え人生を全うするお手伝いをするのがホームレス支援でした。
現在のホームレスは以前と違い若年化しており、就業支援や自立支援がより必要とされています。
「パーソナル・サポート・サービス(ワンストップサービス)」で人間そのものを支え社会に戻すダイナミックな支援のスキルが求められ、7月4日のホームレス支援会議でもそのことを訴えました。

 私が理事を務めるNPO法人「交流ネット」は、日系外国人の子どもを対象としたフリースクールを静岡県の集住地区で立ち上げることで、先日、独立行政法人福祉医療機構から助成をいただけることが決まりました。
この春に財団法人三重県産業支援センターからの助成で、療育・児童デイを四日市市笹川で運営することに続き、日本に住むブラジル人・ペルー人支援の第二弾です。

 ホームレスの孤立化と同じように、日系人の孤立化は進んでいます。
外国人は教育が義務化されておらず、不登校になっても放置されることが多い。
以前、ある国際交流協会から連絡を受け、不登校の子どもの親と面談すると、母親は統合失調症、父親は派遣切りで無職でした。
地縁・血縁の弱い人が社縁を切られるとまさにジプシーとなり、様々な社会問題を引き起こすことになります。

 1980年代に大量入国したインドシナ難民の方々を見ても、現在の生活保護率は80%を超えているとみられます。
痛みの目立ち始めた日系人を早急に手当てし、適切な手立てを講じないと、インドシナ難民のみなさんと同じ苦しみを味わわせることになる。
日本人はバランス感覚の優れた国民のようで、次世代を担う子どもたちの未来はどうなるのか、我々支援者の心配を察知し、どこかで、それも絶妙なバランスで助成をいただくことになりました。
様々な問題が発生することで心の折れやすいホームレス支援、これを励みに支援組織の再構築、時代に適合した頼りになるメニューを心掛けていきたいです。

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